リアルニンジャの正体
前回、リアルニンジャとは日本を支配した神格そのものと書いた。
ならば具体的にリアルニンジャ達がどんな神格に当たるかとその根拠を書いていこう。
- ドラゴン・ニンジャ
乙姫、豊玉姫、竜吉公主
ドラゴン・ニンジャは最も情報が多いリアルニンジャであり判断がしやすい。まず、始祖神の孫に当たるニンジャ六騎士の一員であり、ドラゴンをモチーフとする女神である。
紛れもなく古事記に記載されているし、数々のアーティファクトを用いることからもまず間違い無いだろう。
そこから逆算していくとキョート城=竜宮城となる。バイオリュウグウノツカイが堀を泳いでるし。
竜吉公主に至っては原作で「罰を受け天に昇ることができない」という設定までついているのだからキンカクテンプルに昇り損ねて現世に留まっている女神としては相応わしいと言える。
- ハガネ・ニンジャ
ハガネ・ニンジャははっきりと「エイトヘッズドラゴン」という表記がある。ツチノコとの併記だけど。刀もしっかり持っている。
でも古事記だと殺されてるじゃん、という指摘があるが、そこは「キョジツテンカンホーに寄って改竄された」という言い訳ができる。
しかも、ヤマタノオロチは生き残って酒呑童子を生んだ、という伝説もあるのだ。
あと配下に聖杯をクエストさせてるあたりはアーサー王もモチーフにしている節がある。フジオが剣を抜いたり、湖で剣を鍛え直したのもその一環だろう。
- ヤマト・ニンジャ
名前の通りヤマトタケルがモチーフだろう。いいようにこき使われてたのも、悪神の討伐や探索の旅をしたのも一致する。
聖杯の探索を命じられたあたりは円卓の騎士のパーシヴァルあたりも入っているかも。
- ソガ・ニンジャ
- ゴグウ・ニンジャ
こいつは現行の神に封印された存在、つまり国津神であり、炎の中から生まれたらしい。そして武器が鎖付きクナイである。
そこから考えられるのは海幸彦こと火照命である。そう考えると鎖付きクナイというのも釣り針をモチーフにしたものだと考えらえる。
- ハトリ・ニンジャ
始祖神の最後の子供で反逆する存在といえばスサノオしかいない。いきなり殺されてるけど、住処が死後の世界こと根の国であることも何か関係あるかもしれない。
ショゴスのごとき黒いスライムと化しているのは文字通り「旧支配者」だからかもしれない。
- ナラク・ニンジャ
重要なことに彼らは天皇家への反逆者、つまり日本の神格であるニンジャを殺戮する存在であった。
勿論彼らはイチロー老人とは違い農民ではないので、伝承が歪められたか何代かあとのナラク・ニンジャなのかもしれない。
追記
なんで我々の知る古事記とニンジャ神話に乖離があるかといえば前エントリーに書いたように、ソガ・ニンジャがキョジツテンカンホーによって自分の正当性を示すために勝手に神話を改竄したからと考えられる。
物語の改竄や検閲が我々に与える影響、を描いている点も自分がニンジャスレイヤーはメタフィクションであると強弁している理由なのだけれど。